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クランベリーの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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クランベリーは生の果実で味わうことが少ないため、あまり知られていませんが、加工品となって私たちの口に入っていることは、案外あります。

管理栄養士chika-ue
最近では健康食品として注目を集めていますので、どのような点が優れているのか、まとめておきたいと思います。

クランベリーとは

クランベリーは北アメリカ原産の小さな赤い果実です。一粒は大豆の粒くらいの大きさで、ころんとした球形をしています。

皮の色は赤く、果肉は白色。切ってみると4つの空洞があって、つぶつぶとした種が数十個含まれていますが、種ごと食べることができます。

酸味が強くややえぐみを持ち、甘みが少ないので生食されることはあまりありませんが、ソースやジュースへと加工されているため、「クランベリーパイ」などの酸味を活かした食べ方も、アメリカの食文化では根付いています。

和名は「つるこけもも」と言います。日本で手に入るものは、ほぼ輸入品です。アメリカではたくさん栽培されていますので、冷凍品となって入ってきます。

 

クランベリーの栄養

クランベリーは現時点で「日本食品標準成分表」に記載がありません。わかっていること、成分などをご紹介します。

酸味が強いということもあり、ビタミンCが豊富なことで有名です。ビタミンEも含有していますから、抗酸化作用を持つ栄養素が重複しており、相乗効果が期待できます。

またミネラル類ではマンガンなどを含んでいるとされています。

クランベリーで注目したいのは、フィトケミカルを種類豊富に含んでいる点です。

その中でも、プロアントシアニジンについて高い含有量と強い働きがあることで知られています。

そのため、果実類の中でも強い抗酸化作用を有する食品であると考えられ、健康食品としての期待が多く寄せられているのです。

 

クランベリーの健康効果

プロアントシアニジンとは、アントシアニンの前駆体である状態で、反応性の高い構造となっているため、抗酸化作用が強いと期待される成分です。

この作用は、たとえば血中コレステロールが活性酸素と結びついてLDL-コレステロールを生成するのを阻害し、動脈硬化の予防に働きかけると考えられます。

LDL-コレステロール生成が阻止されることで、血流の妨げになる状態を作りにくくしますから、血流が促進されます。

腎臓では機能が活発になることで、むくみが解消されると期待されます。

プロアントシアニジンが持つ、抗炎症作用や抗酸化作用によって、細菌感染などから腎臓を守り、利尿作用が高められ、水分や老廃物の排泄がスムーズになるのです。

クランベリーの健康効果で有名なものに、尿路感染症の予防・改善効果があります。

尿路感染症は膀胱をはじめとする尿路過程で細菌が発生し炎症を生じる病気ですので、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンの強い抗酸化力が細菌の付着を防止し、尿路感染症を予防・改善してくれるものと考えられています。

一昔前には、この働きに注目した乳業メーカーから、クランベリーを使ったヨーグルトが発売されたこともありました。しかし尿路感染症への知識や意識が低かったからなのか、あまり需要が見込めず、今では見かけることもなくなってしまいました。

尿路感染症の予防・改善も、もちろん重要ですし、それほどの強い作用を有するクランベリーを口にできる機会として、ヨーグルトはとても適した摂取方法だと思われます。販売が長く続かなかったとは、非常に残念です。

ビタミンCや種々のポリフェノールを含有しているクランベリーには、美肌効果も期待できます。

美容的な側面としてとらえるのではなく、それだけ「サビ」から身体を守ってくれるのかと解釈すると、とても期待できる効果ではないでしょうか。

肌がきれいということは、内臓の栄養状態が満たされているバロメーターのようなものだと言えるでしょう。

 

クランベリーの選び方

アメリカでは生のクランベリーは秋ごろ登場します。日本での出回り期も9月、10月ごろではありますが、なかなか生のクランベリーを入手するのは困難でしょう。

オフシーズンに向けて冷凍保存も積極的に行われているため、冷凍果実が手に入ることがあるでしょう。

選ぶ際には実にハリがあり、色があざやかであるかを見てみましょう。

加工に向いている果実ですので、ジャムやソース、ジュースとして入手できるものがあります。

 

クランベリーの食べ方

冷凍果実を調理するのであれば、甘みを足してコンポートにしてみると良いでしょう。

その状態で、ヨーグルトに混ぜたり、スムージーに使ったり、パイにしたりとさまざまな用途が広がります。

また甘みが少なく酸味が強いという特性を活かして、料理にも使ってみましょう。肉類と合わせるソースはベリー系のものはよく合います。色鮮やかな一皿になります。

まずはクランベリージュースからトライしてみるのも良いかもしれません。

生の果実と同様の健康効果を得られるとは限りませんが、クランベリーの健康効果を確認する論文では、クランベリージュースで検証を行っているものも少なくありません。

 

クランベリー まとめ

管理栄養士chika-sita
私たちが日頃、生の果実を見る機会がないからと意識せずにいるものの中には、クランベリーのように健康効果を有すると期待できるものがまだまだあります。

知らないものが出てくると、急に「スーパーフード」などともてはやされる傾向にありますが、クランベリージュースが尿路感染症の治療薬として使われているのは最近の出来事ではないのですよ。

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