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ミントの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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ハーブ類は種類が多く、使い分けが難しいイメージもありますが、ミントはわりと使われることも多く、身近な存在ではないでしょうか。

さわやかな香りは清涼感を与えてくれますが、効能はそれだけではありません。使い道も幅広いので、年間を通じて利用されています。

管理栄養士chika-ue
役立つ機能を理解して、製品で利用されているものだけでなくフレッシュミントも取り入れられるようになってみましょう。

ミントの種類

ミントは各国で自生しているものがあるとされていますので、厳密にはたくさんの品種があるものと想像されますが、私たちの生活に使用される機会は、スペアミントとペパーミントが多いでしょう。

ペパーミントはとくに清涼感の強いもので、デザートや飲み物の香りづけに使われたり、ポプリなどのように食用以外にも使われたりしています。

スペアミントはペパーミントに比べると甘みのある香りとされているので刺激がやや控えめ。料理などに使いやすい品種です。

このほかにも、フルーティーな香りのするものとして、アップルミントやパイナップルミント、オレンジミントなどと呼ばれるものもあります。

製品として、リキュールや精油などにもされていますので、香りづけや食用以外の利用法だとこれらの使用も多く見られます。

 

ミントの栄養

ミントは一度に摂取する量が多くないので、いわゆる栄養摂取といった考え方には当てはまらないと思った方が良いでしょう。

少量でも十分感じる清涼感はメントールによるもの。これがさまざまな効用で、私たちにうれしい働きをしてくれます。

そのほかに含有されているのが、フラボノイドやタンニン、ミントポリフェノールといった機能性成分。

抗菌作用や清涼感といった働きは、これら複数の機能性成分がそれぞれ働くだけでなく、相乗的に働くことで、もたらされる効果だと考えられます。

日本食品標準成分表2015年版(七訂)には、「ペパーミント」としてリキュールの数値が掲載されています。

アルコール分が30.2%と高濃度ですが、少量で風味を満喫できるものですので、香りづけやリラックス効果を楽しむのに利用できる製品の一つでしょう。エネルギーは5グラムで15キロカロリー程度です。

 

ミントの健康効果

メントールは、消化を促進してくれる働きがあります。消化液の一つである胆汁の分泌を促進してくれるため、胃のむかつきを抑え、胃潰瘍を予防してくれるとされています。

湿布のような利用方法がある通り、鎮痛作用もあるほか、殺菌効果も知られていますので食中毒予防にも役立ちます。

花粉症の季節にはミントを使用した製品が多く出回るのも、たんなる清涼感だけでなくその有効性が徐々に知られてきているからです。

もちろん爽やかな香りにはリラックス効果もあります。

神経が疲れているときや、憂鬱な気分のとき、怒っていて興奮がおさまらないようなときに、ミントの神経を鎮めてくれるリラックス効果を利用すると良いでしょう

東洋医学でも、ミントは気のめぐりを良くしてくれる働きから、イライラや顔のほてりを感じるときに使用すると良いとされています。

鎮痛作用からは首や頭の痛いときの利用、花粉症だけでなく鼻づまりなどの風邪症状にも良いので、暑い季節だけでなく風邪の気になる寒い季節、花粉症に悩まされる春ごろと、利用したい期間の長い食品です。

ミントの中でもスペアミントには、ロスマリン酸が多く含まれているとされています。

ロスマリン酸とはシソ科のハーブ類に含有されているポリフェノールで、抗酸化作用や抗炎症作用を持つことで知られています。

このロスマリン酸に関しては、脳においても酸化ストレスの低減や炎症性疾患の予防に効果を有すると考えられており、それによって脳の機能が低下するのを防いでくれる効果が期待されています。

今後認知症やうつ病などの研究分野でもますます注目されていく成分ではないかと思われます。

 

ミントの選び方

フレッシュハーブで入手するのであれば、やはり葉のハリ、色のきれいさなどを意識して選びたいところです。

保存はあまりきかないので、乾燥に注意して早く使い切るか、ドライにしてしまって保存という方法もあります。

オススメなのは、水に挿して保存する方法。水の入れ替えをまめに行えば、持ちが良くなりますし、フレッシュ感を損なわずに楽しむことができます。

家庭菜園でも比較的育てやすいとされています。使う分だけ摘んでくるという方法は、もっともフレッシュだともいえますね。

 

ミントの食べ方

お菓子やデザートのトッピングにされていると、飾りとしてよけてしまう方も多いようですが、口の中がさわやかになりますので、ぜひミントも召し上がってください。

とは言ってもほんの一枚のことですので、ミントを存分に楽しむとしたら、やはりお茶で楽しむとか、お料理に使うといった方法が良いでしょう。お肉の臭い消しなどとしても利用できるものです。

ミントはシソ科の多年草です。ハーブと思うと使い道が限定されますが、いわゆる「ハッカ」として日本でも古くから使用されてきたものですから、香草野菜の一つとして柔軟に食生活に取り入れてみてください。

 

ミント まとめ

管理栄養士chika-sita
ミントは最近、ハッカ油もひそかなブームですよね。

お洗濯の時にひとたらしすると防カビになるとか、夏場の暑さの中でもうなじに一吹きすればたちまち涼しくなるとか、食用以外の利用でもたびたび目にします。

いずれも殺菌効果やリラックス効果を期待してのこと。口に入れられるものを生活にも取り入れるのは、どこか安心感がありますよね。

胃潰瘍・花粉症など現代人の多くの方が抱える悩みを、昔から利用されているミントが軽減してくれるとは、万能な食材だと思います。上手に取り入れてみてください。

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