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えのきたけの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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ひと昔前に流行した「えのき氷」。えのきたけを煮てペースト状にして氷にしたもので、ダイエットになるなどと話題になりました。

えのきたけもきのこの一種ですからダイエット向き食材であることには偽りありませんので、もしかしたらえのき氷でダイエットに成功した方もいらっしゃるかもしれませんね。

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でも、わざわざ氷にせず食材として召し上がるだけでも身体には良い効果はあります。

えのきたけの種類

えのきたけは広葉樹の枯木に寄生するもので、枯れたえのきによく生えることから「えのきたけ」の名がつきました。

現在出回っているもののほとんどは人工栽培によるもので、おかげで周年入手することが可能です。

えのきたけは自然栽培のものと人工栽培のものでは傘の大きさが異なり、見慣れている小ぶりな傘は人工栽培の特徴とも言えます。

一般的に食べているえのきたけの他に、「琥珀だけ」というものも存在します。傘が大きめで色が琥珀色をしています。

えのきたけの原種から開発されたきのこです。

 

えのきたけの栄養

えのきたけはきのこ類のなかでもビタミンB1が豊富です。ビタミンB2やナイアシンといったその他のビタミンB群も含んでいます。

もちろんきのこ類に豊富な食物繊維も、ビタミンDやカリウムも含んでいます。

特徴的なのは、γアミノ酪酸(GABA)を含んでいる点です。

エネルギー 22キロカロリー
水溶性食物繊維 0.4グラム
不溶性食物繊維 3.5グラム
カリウム 340ミリグラム
ビタミンD 0.9マイクログラム
ビタミンB1 0.24ミリグラム
ビタミンB2 0.17ミリグラム
ナイアシン 6.8ミリグラム
ビタミンB6 0.12ミリグラム
パントテン酸 1.40ミリグラム

※すべて えのきたけ 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

えのきたけの健康効果

えのきたけに多く含まれているビタミンB1は糖質代謝には欠かすことのできないビタミンですから、糖質を多く含む食品と一緒に摂取することでエネルギー産生をスムーズに行ってくれます。

エネルギー産生によって疲労回復やスタミナアップ、脳の活性化につながります。その他にもビタミンB群が含まれることで、代謝がスムーズになります。

えのき氷でも注目を集めた豊富な食物繊維は、ダイエットはもちろん、血中コレステロールの調整にはきちんと摂取しておきたい栄養素。

えのきたけに多い食物繊維は、きのこ類が得意とするβ-グルカンです。

β-グルカンには免疫力を増加させる作用が期待されています。

クセのない味わいでいろいろな料理に使うことができるので、摂取しやすいのはうれしいですね。

γアミノ酪酸(GABA)はアミノ酸の一種です。血圧や血糖値、血清コレステロール値、中性脂肪値を下げる作用があるとされているほか、神経伝達物質として脳内に存在しており、神経の興奮を抑える働きを担っています。

ただし、γアミノ酪酸(GABA)の働きを期待して、「GABA入り」などと謳った商品も見かけるようになりましたが、それにはちょっと注意が必要。

私たちの身体は栄養素を摂取してもいったん分解されて吸収され、再度体内で必要な物質に作り替えてから利用しますので、GABAを摂ったらすぐに神経伝達物質として働くわけではないことをきちんと認識しましょう。

それでも神経伝達物質を作るための材料は私たちが日々の生活で口にした食物から取り入れた栄養ですから、摂らないよりは摂った方が良いということは、言うまでもありません。

GABAのリラックス効果とともに、パントテン酸も含んでいる点にも注目。

パントテン酸には副腎皮質ホルモンの材料となる役割があります。

副腎皮質ホルモンはストレスをやわらげてくれるので、GABAとあわせて摂取するとより効果が期待できますね。

えのきたけは「癒し」の食べ物だったのですね!

 

えのきたけの選び方

傘が小ぶりで揃っていて開いておらず、変色していないものが良いでしょう。軸が密で茎がやわらかくなっていないかも確認します。

真空パックで売られているものが多いので、そのまま冷蔵庫の野菜室で保存します。開封後はラップで包んで保存しますが、真空パックから出したら早めに使い切りましょう。

 

えのきたけの食べ方

軸まで食べられて、シャキシャキとした食感も魅力ですから、加熱のし過ぎには注意しましょう。せっかくの食感が損なわれ、歯ざわりが悪くなってしまいます。

ゆでる場合には、さっと湯に通す程度でOK。生でも食べられると言われています。しょうゆ漬けやマリネなどに使うと保存性もやや増して、さっぱりと召し上がれます。

ただ加熱をするとぬめりが出てくるので、おいしさを感じる方もおられるでしょう。汁物などに入れるのもオススメです。

エネルギーが低く、食物繊維も豊富ですからダイエットの時に食べるボリュームを減らさずにエネルギーを落とす「かさ増し」には適した食材です。

満腹感を得るためにはよく噛むことも大切。シャキシャキした食感のえのきたけはその点でも適しています。

 

えのきたけ まとめ

管理栄養士chika-sita
ビタミンB1がきのこ類のなかでも豊富だったり、γアミノ酪酸(GABA)を含んでいたりと意外にも個性あふれる健康効果を持っています。

きのこの一種としてしか認識されないやや影の薄い感も否めませんが、これを機にちょっとえのきたけを見直していただけたらうれしいです。

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