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鰻(ウナギ)の栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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ウナギといえば、古くからスタミナ食の代表的な存在。

なおかつあまり良い例とは言えませんが、産地偽装事件が絶えないことからも、いかに人気の食材であるかがうかがえます。

[st-kaiwa2ウナギがスタミナ食として珍重されてきたのはたんなる風習ではなく、れっきとした栄養学的根拠があります。][/st-kaiwa2]

ウナギの種類

現在出回っているウナギの多くが養殖もの。国産品が人気ではありますが、それだけではとうていまかなえませんので、輸入品も多くあります。

蒲焼きで食べることの多いウナギですが、関東と関西とでは調理法が違うのも有名な話。

関東では背を開いて白焼きにしたものを蒸してから再度焼くのに対し、関西では腹開きにして、蒸さずに焼きます。

関東のやり方だとふんわり、関西のやり方ではパリッと仕上がるという特徴があります。

ウナギは分類としては白身魚に分類されます。

淡泊な味わいの魚が多い白身魚にウナギも分類されるのは少々違和感のあるところですが、確かに実は白く、ふんわりとしていますよね。

 

ウナギの栄養

ウナギがスタミナ食とされる由縁は、まずは何といってもビタミンの豊富さではないでしょうか。

ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12といずれも豊富に含むため、エネルギー代謝も効率的に行われますし、身体の調子も整います。

またミネラルではカリウム、カルシウムのほかに、鉄や銅も含みます。

もちろん魚類ですからたんぱく質の供給源となり、白身魚でありながらその味わいはいかにも脂質が豊富であることがわかりますが、魚油を摂取するにも適した食材です。

うなぎ 養殖 生 うなぎ きも 生
エネルギー 255キロカロリー 118キロカロリー
たんぱく質 17.1グラム 13.0グラム
脂質 19.3グラム 5.3グラム
  飽和脂肪酸 4.12グラム 1.20グラム
  一価不飽和脂肪酸 8.44グラム 1.80グラム
  多価不飽和脂肪酸 2.89グラム 0.93グラム
  コレステロール 230ミリグラム 430ミリグラム
カリウム 230ミリグラム 200ミリグラム
カルシウム 130ミリグラム 19ミリグラム
0.5ミリグラム 4.6ミリグラム
亜鉛 1.4ミリグラム 2.7ミリグラム
0.04ミリグラム 1.08ミリグラム
ビタミンA 2400マイクログラム 4400マイクログラム
ビタミンD 18.0マイクログラム 3.0マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 7.4ミリグラム 3.9ミリグラム
ビタミンB1 0.37ミリグラム 0.30ミリグラム
ビタミンB2 0.48ミリグラム 0.75ミリグラム
ビタミンB6 0.13ミリグラム 0.25ミリグラム
ビタミンB12 3.5マイクログラム 2.7マイクログラム

※すべて 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

ウナギの健康効果

ウナギはうな重で楽しまれることも多くありますが、糖質を代謝するビタミンB1が豊富ですから、ごはんをエネルギーに変えるのも効率的です。

たんぱく質、脂質の代謝にも欠かせないビタミンB群を幅広く豊富に含み、エネルギー代謝の効率が良いので疲労回復や夏バテ対策になるという点は、昔からウナギを土用の丑の日に食べてきた習慣が誤っていなかったことを裏付けます。

脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンEも豊富で、粘膜を健全に保ち、抗酸化作用も発揮してくれます。

気温が高い時期は油断しがちですが、夏風邪は意外と治りにくくしんどいもの。ウナギで免疫力や基礎体力を向上させたいものです。

カルシウムと、カルシウムの吸収を促すビタミンDの両者を含んでいたり、貧血予防に欠かせない鉄や銅と合わせて造血作用のあるビタミンB12も含んでいたりと、個々の栄養素の豊富さはもちろん、組み合わせの良さでも優秀さを発揮しています。

魚から摂取したいEPAやDHAを摂取するにも、ウナギは適しています。血中中性脂肪の低下や血栓予防に働き、動脈硬化の予防につながります。

動物性食品から摂取するビタミンAは摂りすぎると過剰症が心配されます。ウナギは夏バテ予防にピンポイントで上手に活用すると良い食材ですね。

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ウナギの選び方

蒲焼きを求める場合には、やはり身がふっくらしているかを見て、厚みのあるものを選びましょう。

タレが甘いからといっても気温上昇時期の油断は禁物。冷蔵庫で保存して、脂質が酸化しないうちに楽しみましょう。

 

ウナギの食べ方

買ってきた蒲焼きをおいしく食べるには、少し料理酒をふって、電子レンジで1分程度温めなおすと、ふっくらした状態に戻り、おいしく食べることができます。

皮を下にして行うと良いでしょう。フライパンで少し蒸し焼きにするのもオススメです。

市販の蒲焼きや白焼きでも、アレンジは可能。細かく刻んで炊きたてのごはんに混ぜるだけでも違った味わいが楽しめます。

みりんや砂糖で甘さを足して、たっぷりの薬味と一緒にひつまぶし風にアレンジすれば、2杯目からはお茶漬けで…なんて楽しみ方もできます。

 

ウナギ まとめ

管理栄養士chika-sita
スタミナ食の代表格という看板に偽りなしの栄養価の高さを誇る、ウナギ。

なかなか高価な食材であるうえ、身体がウナギを欲する時期にはまさに市場もブームに乗って価格が高騰しているので、健康のためとはいえ、食べられる頻度はそれほど多くないかもしれませんね。

でもウナギは少々パワフル過ぎる栄養価の高さですから、そのくらいのお付き合いが程よいかもしれません。

夏バテ予防に「焼肉!」ではなく「ウナギ!」にして、コレステロール対策もしてしまいましょう。

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