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かじき(梶木)の栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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「カジキマグロ」などと呼ばれることもあり、口にする機会も多い「かじき(梶木)」ですが、実はマグロの仲間ではありません。

今はすっかりマグロの人気に押されて、冠婚葬祭で食べられることは減りましたが、以前は冠婚葬祭にも使われていたという、食べられている歴史も長いなじみの深い魚です。

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よく口にするのに正体をよく知らない魚、「かじき(梶木)」をご紹介していきたいと思います。

かじきの種類

かじきは身の色がそれほど濃くはありませんが、赤身魚の一種です。よく食べられる種類には、「めかじき」と「まかじき」があります。

めかじき(女梶木)は、身が薄いピンク色をしていて、切り身などでよく売られているため入手しやすい魚です。色が白っぽいものは脂がのっている証拠で、よりおいしいとされています。

まかじき(真梶木)は千葉などで獲ることができ東京に運ばれてきていたことから、東京を代表する魚です。以前は冠婚葬祭などでも食べられていたとされるのは、まかじきの方で、今でもマグロと言えばまかじきを指すという地域もあるほどです。

めかじきが秋から冬に、まかじきが冬から春に旬を迎えますが、輸入品もあり通年出回っています。ただし漁獲量はそれほど多くなく、最近ではやや高値の魚となっています。

 

かじきの栄養

かじきの特徴は低脂肪・低エネルギー。脂肪が少ないため魚油の摂取には向いていませんが、しっかりたんぱく質を補給しつつエネルギーを抑えたいような方には向いているので、ダイエット向きの食材です。

たんぱく質の代謝を考えると、セットで摂取したいビタミンB6やナイアシンといったビタミンB群もあわせて摂取することができます。

また魚介類から摂取したいビタミンDについても含有しています。

まかじき 生 めかじき 生
エネルギー 115キロカロリー 153キロカロリー
たんぱく質 23.1グラム 19.2グラム
脂質 1.8グラム 7.6グラム
飽和脂肪酸 0.47グラム 1.63グラム
一価不飽和脂肪酸 0.35グラム 3.55グラム
多価不飽和脂肪酸 0.52グラム 1.11グラム
コレステロール 46ミリグラム 72ミリグラム
カリウム 380ミリグラム 440ミリグラム
0.6ミリグラム 0.5ミリグラム
ビタミンD 12.0マイクログラム 8.8マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 1.2ミリグラム 4.4ミリグラム
ビタミンB1 0.09ミリグラム 0.06ミリグラム
ビタミンB2 0.07ミリグラム 0.09ミリグラム
ナイアシン 10.4ミリグラム 7.6ミリグラム
ビタミンB6 0.44ミリグラム 0.37ミリグラム
ビタミンB12 4.3マイクログラム 1.9マイクログラム

※すべて 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

かじきの健康効果

かじきで注目したいのは、ダイエットサポート能力ではないかと思います。

魚介類から摂取したい栄養素であるたんぱく質やビタミンDをきちんと含んでいる点、また身の色が薄いながら赤身魚ではありますので、鉄分も含有している点、さらにはたんぱく質の代謝に必要となるビタミンB群を含有している点で、バランスが取れた食材であると言えます。

コレステロール対策という点では、EPAやDHAを含む魚油の摂取にはあまり向いていないものの、低脂肪で低エネルギーであるということは減量に使いやすく、そのため結果的に肥満の解消によるコレステロール値改善という効果が期待できるのです。

健康不安を考えると、つい対処療法で何か良い成分はないかと考えがちですが、良いとされる成分をたくさん食べてしまえばかえってエネルギー過多になり、バランスが崩れてしまうこともあるというのは、一種の盲点ではないでしょうか。

体調を整える基本は、適切な栄養バランスとエネルギーコントロールです。そういった意味ではかじきはとても優れた食材であると言えるでしょう。

たんぱく質はもちろん、アミノ酸バランスの良い、良質なものです。長く健康な身体を維持していくためには、身体の構成成分を作ってくれるたんぱく質は非常に重要です。

たんぱく質が細胞の材料となり、内臓・血液・皮膚・髪の毛・爪といったあらゆるものを形成してくれます。

年齢を重ねていくにしたがって筋肉が衰えていくことは否めませんが、それでもいかに筋肉を維持しておくかは健康寿命の延伸と密接な関係があります。

老いを考える以前にも、筋肉が多いということは、エネルギー代謝が活発になります。もちろん運動習慣のある方にもオススメです。

 

かじきの選び方

めかじきは切り身で買い求める機会が多いのではないかと思います。

切り身では、血合いが少なく身が淡いピンク色のものを選ぶようにしましょう。身に透明感があるとおいしいとされています。

また切り身の角が崩れていないようなものは鮮度が良いと言えるでしょう。

保存は切り身1枚ずつをペーパータオルの上からラップで包み、冷蔵庫のチルド室で行います。冷凍の場合も1枚ずつ密閉して、できるだけ急冷するようにしましょう。

 

かじきの食べ方

かじきの味わいは淡泊ですから、料理法は選びません。魚調理で悩ましい、下処理の難しさがない点も、日頃のお食事に取り入れやすいのではないかと思います。

照り焼きにしても良いですし、ムニエルにも向いています。アクアパッツァのようにほかの魚介のエキスがたくさんでるような調理にあわせても良いでしょう。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含んでいますから、乳製品とあわせると栄養面でも良い組み合わせとなります。チーズなどでこんがり焼いてもおいしそうですね。

 

かじき まとめ

管理栄養士chika-sita
コレステロールに配慮して魚介類をご紹介すると、つい魚油に注目しがちです。もちろんEPAやDHAの働きは見逃せません。

でも時には、どんなに良い脂質でも1グラムあたり9キロカロリーを供給するという面を思い出してみましょう。

いつも脂質が豊富な魚ばかりを食べていたのではいけないことを実感できると思います。

ほかの魚に目を転じたときに、かじきはとても身近にあります。時には目先を変えてみることも大切ですね。

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