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ビーツ(ビート)の栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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野菜の色に注目をされることも増え、色とりどりの華やかなサラダや野菜料理が楽しめるようになってきました。

今回は色鮮やかな野菜の一つである、ビーツをご紹介したいと思います。

これまでは日本の食卓シーンではなかなか目にすることが少なかった野菜ですが、最近ではずいぶん食べられるようになってきたのではないかと思います。

管理栄養士chika-ue
目にもうれしい色の効果。食べてみたらどのような効果を発揮してくれるのか、見ていきたいと思います。

ビーツ(ビート)とは

ビーツはロシア料理のボルシチでは欠かすことのできない、鮮やかな赤色をした野菜です。

独特な甘みを持っていますが、それもそのはず。砂糖の原料ともなるサトウダイコン(テンサイ)の仲間なのです。

形状もサトウダイコンに似た球形の根で、切ってみると鮮やかな赤紫色が出現します。周年で出回っていますし、加工品もありますが、日本では秋から冬に旬を迎えます。

 

ビーツ(ビート)の栄養

サトウダイコンの仲間ということで、独特な甘みの正体はショ糖です。ショ糖は砂糖の構成成分で、果糖とブドウ糖が一つずつ結びついた二糖類です。

体内では素早く分解され、エネルギー源となります。炭水化物では糖質だけでなく、食物繊維も水溶性・不溶性ともにしっかり含有しています。

ビタミン類では葉酸やビタミンCが豊富です。

ミネラル類も含んでおり、カリウムや銅などが摂取できます。栄養素の含有が豊富であることと色味もあいまって「飲む輸血」などと言われることも。

その色味は、アントシアニン系色素のベタシアニンによるもの。ビーツ最大の特徴とも言えるでしょう。

エネルギー 41キロカロリー
炭水化物 9.3グラム
水溶性食物繊維 0.7グラム
不溶性食物繊維 2.0グラム
カリウム 460ミリグラム
0.4ミリグラム
0.09ミリグラム
ビタミンB1 0.05ミリグラム
ビタミンB2 0.05ミリグラム
ビタミンB6 0.07ミリグラム
葉酸 110マイクログラム
パントテン酸 0.31ミリグラム
ビタミンC 5ミリグラム

※すべて ビーツ 根 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

ビーツ(ビート)の健康効果

ビーツの栄養成分でミネラル類・ビタミン類の含有を見ていると、造血作用に関与するものが多く見られます。

ビタミンB群の一種である葉酸は特に豊富に含まれていますが、葉酸はビタミンB12と助け合いながら赤血球の産生に働く栄養素です。

赤血球中のヘモグロビンの成分ともなる鉄も、含まれています。加えて、鉄の「吸収率が低い」という弱点を補ってくれる銅も含んでいるため、貧血予防には複合的に働きかけてくれることが期待できるでしょう。

ビーツが「飲む輸血」と呼ばれるだけのことはあります。

色素成分であるアントシアニンは、生活習慣病予防の効果で注目の成分。抗酸化作用がありますので、細胞の老化を防いでくれたり、抗がん作用が期待されたりします。

また血圧を上昇させる酵素の働きを阻害することもわかっており、血圧上昇予防に働きかけてくれます。

血小板の凝固抑制作用もありますから、血栓の生成が抑制されます。動脈硬化や血管障害が心配される、血中脂質バランスの悪い状態の方にもうれしい成分ですね。

血中脂質については、内臓脂肪の蓄積を抑え、メタボリックシンドロームを予防する効果も期待できます。

抗酸化作用や血圧上昇予防作用と併せて、複合的にメタボリックシンドローム対策になる成分であると言えるでしょう。

アントシアニンの眼への好影響というのは、眼の網膜にあり視覚に携わっているロドプシンというたんぱく質の再合成を促すことから期待されている働きです。

日頃の食事からコンスタントにアントシアニンを摂取できると、長い目で見たときに疲れ目の軽減などの実感が得られるかもしれません。

 

ビーツ(ビート)の食べ方

ボルシチのイメージが強く、しっかり加熱して食べるものと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ビーツはさっと下茹でしてサラダの具材にするなんて食べ方も可能です。

千切りにして散らせば、たちまち彩りがあざやかになります。

またアントシアニン系の色素は、酸性では赤色をきれいに発色するという性質がありますので、お酢を使って調理するとよりきれいな色目を楽しむことができるでしょう。

カットしてしまうと色の成分が流出しやすいので、皮付きのまま、まるごと茹でてから調理をすると良いでしょう。水煮した加工品も缶詰などが出回っています。

 

ビーツ(ビート)の選び方

形がきれいな丸みをおびているものを選びましょう。大きさはだいたい直径7~8センチメートル程度のものがほどよい大きさです。

表面の皮にデコボコがなくなめらかであるかを確認します。乾燥を嫌うので、茎のつけ根部分の皮がむけていないかも見ましょう。

保存の際も乾燥には気をつけて。新聞紙などに包んで、風通しの良いところか、冷蔵庫の野菜室で保存するようにします。

生育中は立った状態で生えていますので、保存の際も立てておくようにすると長持ちするでしょう。

 

ビーツ(ビート)まとめ

管理栄養士chika-sita
これまであまりビーツを食べたことのなかった方にも、ご興味をお持ちいただけたでしょうか。

野菜の持つ色や成分は、いったん生えれば移動することのできない野菜自身が外敵や環境から身を守るために身に着けた、防衛手段です。

それらは私たち人間の健康にも効果を発揮してくれます。

彩りを考えた食卓は、食欲増進や楽しさの面で効果を発揮してくれることはもちろん、健康面でも私たちに大いに貢献してくれるものなのです。

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