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とんぶりの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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プチプチした食感を持つ食べ物って、どうしてクセになるのでしょうね。

普段食べているサラダにちょっとプラスしたり、ごはんとあわせて食べたりしても、食感のアクセントを加えることができて、少し様相が変わります。

プチプチした食感を楽しみたくて、よく噛んで食べるなんていうおまけの効果付き。

管理栄養士chika-ue
プチプチ食感の代表食品の一つ、とんぶりをご紹介したいと思います。

とんぶりとは

とんぶりは「畑のキャビア」なんて呼ばれることもあります。その理由は特徴であるプチプチした食感によるもの。

とんぶりはほうき草の種実で、直径1ミリメートル程度の小さな粒なのです。食品成分表の分類では、野菜類に入ります。

秋田県の特産物として有名です。乾燥させたものは「地膚子(じふし)」と呼ばれ、漢方に使われることもあるとか。

でも私たちが日頃食用としているのは、ほうき草の種実を乾燥してから加熱して、果皮を取り除いた状態。

瓶詰にされたり、真空パックになったりと、一年中入手することが可能です。

 

とんぶりの栄養

茶色っぽい見た目ながら、実はβ-カロテンが豊富。ビタミンではビタミンEやビタミンKも含み、脂溶性ビタミンが摂取できます。

ミネラル類では鉄やカリウムが豊富。

食物繊維も摂取できます。

そのほか、特徴的な成分として、サポニンを含んでいます。

エネルギー 90キロカロリー
水溶性食物繊維 0.6グラム
不溶性食物繊維 6.5グラム
カリウム 190ミリグラム
カルシウム 15ミリグラム
2.8ミリグラム
亜鉛 1.4ミリグラム
0.25ミリグラム
β-カロテン 800マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 4.6ミリグラム
ビタミンK 120マイクログラム
ビタミンB1 0.11ミリグラム
ビタミンB2 0.17ミリグラム
ビタミンB6 0.16ミリグラム
葉酸 100マイクログラム

※すべて とんぶり ゆで 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

とんぶりの健康効果

小さい見た目からは想像できないほどビタミン・ミネラルに富んでおり、栄養豊富なとんぶり。

抗酸化作用を持つビタミンは、ビタミンEやβ-カロテンが含まれていますから、免疫力向上を期待して、日頃のおかずやごはんにちょっととんぶりをトッピングしてみるのも、良さそうですね。

骨形成を助けるビタミンKに加え、カルシウムも含まれていますから、効率的な組み合わせ。

食物繊維やカリウムなど、体内の余分なものを排泄してくれる効果が期待できる栄養素も含まれています。

食物繊維の豊富さは、食物繊維が摂取できるイメージの強いごぼうよりも多いほどです。

機能性成分ではサポニンを含んでいるという特徴があります。サポニンは苦みやえぐみを感じさせる機能性成分。

水と油の両方に溶ける性質を持つので脂質となじみ、体内の余分なコレステロールの除去や、過酸化脂質の生成を抑制してくれます。

過酸化脂質の蓄積は肝機能障害にもつながりかねませんので、この予防効果が期待できます。

これらの効果は血栓形成をしにくくしてくれるため、動脈硬化の予防に役立ちます。

サポニンの働きとして、血糖値のコントロールが挙げられます。血糖値の上昇を抑える効果でコントロールに役立ちます。

サポニンには腸で吸収したブドウ糖が脂肪とあわさるのを抑制する働きがあるため、脂肪の蓄積を起こりにくくしてくれます。

つまり肥満予防につながるということです。

豊富に含まれる食物繊維によっても血糖値の上昇抑制や血中コレステロール値の正常化といった役割が期待できますから、そこにサポニンの存在が加わると、より強固なものとなりますね。

また高血圧の予防にも効果があるので、体内の余分なナトリウムを排泄するカリウムの含有とあわせて、効果を発揮します。

サポニンはアルコールの吸収を抑えて悪酔いを防いでくれると言いますから、お酒を飲みながらとんぶりをつまむというのも、良さそうですね。

お酒を飲むと利尿作用で水分と一緒にカリウムが失われがち。その点でもとんぶりは役に立ちそうです。

 

とんぶりの選び方

私たちが入手するのは、乾燥後ゆでて果皮を取り除いたものを、瓶詰や真空パックにした状態。

これらは開封前であれば常温である程度の保存がききますので、常備しておかずやごはんにちょっとプラスする、という使い方もしやすいと思います。

開封後は保存袋や密閉容器に移し替えて、冷蔵庫で保存。冷凍保存も可能です。

 

とんぶりの食べ方

味は無味に近いので、とんぶりで楽しみたいのは、最大の特徴でもあるプチプチとした食感。

歯ごたえのある食材とあわせても良いですし、納豆ややまいものように粘りのある食感のものとあわせてもアクセントになって楽しめます。

アルコールの吸収抑制や、カリウムの補強といった栄養的側面でお酒との相性も良いですから、酒の肴にもぜひ加えてみましょう。

もちろんおいしさの面でも相性はバッチリです。

 

とんぶり まとめ

管理栄養士chika-sita
栄養素をまんべんなく摂取するのが上手な人は、一汁三菜を整えた食事を摂ることだけでなく、普段の食事にちょっとした「トッピング」をプラスするのが上手です。

あれもこれも食べたいと思っても一日に食べられる量は限られていますし、食べ過ぎも良くないもの。

ですから一度にたくさんの量は食べないけれど、普段のサラダにちょっとアクセントを追加するとか、ごはんのおともにちょっとのせるとかしながら、上手にトッピングから不足しがちな栄養素を補っているのです。

小さい見た目からは思いもよらない栄養価の高さを誇っているとんぶりも、使い勝手の良さそうな食材です。

生活習慣病予防にも、効果が期待できそうです。

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