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ふぐの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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ふぐというとおおかたのイメージは2つあるのではないかと思います。

まずは「おいしいけれど…高いよね…」という高級魚のイメージ。そして「毒があるから、外食で食べるものよね」というイメージ。

たしかに高い、そして毒のあるふぐ。でも適切に毒を除いたふぐの身はやはり美味で、魅力のある魚なのです。

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もちろん栄養的な側面でも、いろいろと含まれていますので、効果を見ていきましょう。

ふぐの種類

ふぐは寒い季節に旬を迎える魚。やはり主役といえば、「とらふぐ」でしょうか。体長が70センチメートルにもなる大型のものです。

天然物は本当に高値なので、そんなに楽しめる機会は多くないかもしれません。養殖物でも比較的高値ではありますが、実は安い種類もあります。

とらふぐには味は劣るかもしれませんが、それでも味の良いものとして知られている「まふぐ」。値段がお手頃でふぐのおいしさが楽しめると人気です。

刺身や鍋のほか、干物になっていたり、冷凍の唐揚げに加工されていたりするものもあります。

無毒とされている「しろさばふぐ」という種類も。価格も安価です。

ふぐのおいしさは熟成にカギがあるとされています。

ふぐは淡泊な味わいのなかにうま味がしっかりある点が魅力ですが、このうま味がしっかり引き出されるためには熟成期間が必要で、活魚ではふぐの魅力を充分に楽しめないといわれています。

 

ふぐの栄養

ふぐは白身魚で、たんぱく質が豊富。コラーゲンも豊富であることから独特な食感が楽しめますよね。

アミノ酸ではタウリンも含んでいます。

脂質は控えめですからエネルギー値はあまり高くありません。

少ないながら脂質からはEPAやDHAなどの脂肪酸摂取が期待できます。

とらふぐ 養殖 生 まふぐ 生
エネルギー 85キロカロリー 84キロカロリー
たんぱく質 19.3グラム 18.9グラム
脂質 0.3グラム 0.4グラム
飽和脂肪酸 0.06グラム 0.07グラム
一価不飽和脂肪酸 0.04グラム 0.04グラム
多価不飽和脂肪酸 0.10グラム 0.13グラム
コレステロール 65ミリグラム 55ミリグラム
カリウム 430ミリグラム 470ミリグラム
ビタミンD 4.0マイクログラム 6.0マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 0.8ミリグラム 0.6ミリグラム
ビタミンB1 0.06ミリグラム 0.04ミリグラム
ビタミンB2 0.21ミリグラム 0.17ミリグラム
ナイアシン 5.9ミリグラム 7.0ミリグラム
ビタミンB6 0.45ミリグラム 0.50ミリグラム
ビタミンB12 1.9マイクログラム 3.0マイクログラム

※すべて 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

ふぐの健康効果

良質なたんぱく質を含み、脂質が少ないためエネルギーが控えめなふぐは、ダイエット中でも楽しめる味覚です。

コレステロール含有量はそれほど多くなく、加えてタウリンを含んでいます。

タウリンはアミノ酸の一種でコレステロール値を下げる働きが知られています。

これはタウリンによって胆汁の分泌が促進されるため。

胆汁は生成の際にコレステロールを必要とするため、胆汁の分泌が促進されると血中コレステロール値が下がるのです。

またわずかながら含まれる脂質の主要な脂肪酸はEPAやDHAといった、n-3系多価不飽和脂肪酸。

EPAは血流を良くしたり血栓をできにくくしたりする働きによって、動脈硬化を起こしにくくする効果の知られている脂肪酸です。

DHAも体内のコレステロールバランスを正常化してくれる働きのほか、認知症予防などにも期待が集まる脂肪酸。

しっかり摂取しておきたいとされる脂肪酸に加え、タウリンも含んでいることで、動脈硬化の予防に働いてくれます。

コラーゲンは美肌効果に注目されがちですが、身体の各所における結合組織に存在する成分。

コラーゲンを食事から摂取したからといってそのままの形で吸収されるわけではありませんが、吸収された一部は再び体内でもコラーゲンに合成されるものもあります。

結合組織がしっかりしている身体では、外からのウイルスなどの有害なものが入りにくく防御機能がしっかりしています。

骨の成分でもありますから、丈夫な骨の維持にも役立ちます。

骨の健康に関しては、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富に含まれています。

 

ふぐの選び方

ふぐは肝臓や卵巣に毒を持っていますから、ふぐ調理師免許を持った人が適切にさばいたものでなくては、食べてはいけません。

市場に出回っているものはその点ではしっかり管理されたものですから、安心して食べることができます。

刺身や身をたっぷり楽しむような鍋物の場合には、やはりとらふぐにかなわないかもしれませんが、ほどほどの価格のまふぐやしろさばふぐも、ふぐの味わいを堪能できますよ。

 

ふぐの食べ方

新鮮なものや天然物に出会うことができたら、やはり刺身でしょうか。

鍋にして火を通して分厚い身を食べると、コラーゲンによる独特な食感を楽しめます。

まふぐやしろさばふぐの場合は、唐揚げもオススメ。

でもせっかく脂質含有量が低い点が魅力でもありますから、揚げ物ばかりではよくありませんよね。

すだちやポン酢などとの相性も良いので、一口大にして熱湯に落とし、冷水にとって身を引き締めたふぐをさっぱりと楽しんでみてはいかがでしょうか。

ふぐで忘れてはいけないのが、ひれ酒。ひれにもコラーゲンがたっぷりです。

 

ふぐ まとめ

管理栄養士chika-sita
ちょっと高級感が強く、なかなか日頃の食事には活かしにくいかと思いがちなふぐですが、お手頃にたのしめる種類もあります。

味わいはお墨付きですから、食生活にも取り入れてみてはいかがでしょうか。

ふぐと言えば、「てっぽう」と呼ばれることもありますよね。

毒が当たると死んでしまうことから呼ばれた名称ながら、おいしいものにヒットするという意味合いもあるのではないかとひそかに思っています。

 

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