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おかひじきの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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おかひじきはその名前から、あるいは見た目からも、いったい何なのかわからない印象を与えます。

ひじきに似ていることから名前がついていますが、「おか」と付く通り海藻ではなく野菜です。

食材はなじみがなかったり、正体がつかめなかったりすると何となく手が出しづらいものですが、おかひじきには多くの栄養素が含まれています。

「知らないから、食べない」なんて、もったいない野菜なのです。

管理栄養士chika-ue
ぜひおかひじきへの理解を深めていただき、日々の食卓に取り入れていただければと思います。

おかひじきとは

おかひじきは海藻のひじきに似た見た目を持ち、なおかつ海岸の砂地で自生する植物です。

近年出回っているものは栽培種で、山形では伝統野菜の一つです。

もともと庄内海岸に自生していたものが最上川にのって内陸部にまで移動してきたと考えられています。

最近では自生しているような天然のものが減ってきていて絶滅種になりつつあるため、市内などで施設栽培も行われています。

ひじきに似た見た目の通り、植物ではありますが葉が大きくなくて細く、茎葉を食用します。

さっとゆでると緑色が色鮮やかに発色し、シャキシャキした食感を楽しめます。

近縁種にイタリア野菜のアグレッティがあるのですが、アグレッティが高級食材であるためかイタリア料理でもおかひじきが使われることもあるようです。

 

おかひじきの栄養

野菜の一種であるため、β-カロテンをはじめとするビタミン類が豊富です。

加えて栽培環境が海に近かったこともありミネラル分も豊富。

カリウムやカルシウムなどの摂取にも適しています。

エネルギー 17キロカロリー
水溶性食物繊維 0.5グラム
不溶性食物繊維 2.0グラム
カリウム 680ミリグラム
カルシウム 150ミリグラム
1.3ミリグラム
0.10ミリグラム
β-カロテン 3300マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 1.0ミリグラム
ビタミンK 310マイクログラム
ビタミンB1 0.06ミリグラム
ビタミンB2 0.13ミリグラム
ビタミンB6 0.04ミリグラム
葉酸 93マイクログラム
ビタミンC 21ミリグラム

※すべて おかひじき 茎葉 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

おかひじきの健康効果

おかひじきは名前ばかりでなく、ミネラルの多さでも海藻かのような優秀さを誇ります。

カリウムやカルシウムは特に多く、野菜類の中でも豊富に含んでいる部類に入ります。

カリウムは野菜から摂りたい栄養素の一つ。

ナトリウムと共に体液のバランスを保っているため、ナトリウムが摂り過ぎ傾向にある日本人ではカリウムをしっかり摂取して、体内の余分なナトリウムを排泄する効果が期待されます。

カルシウムは言わずと知れた、骨の健康維持には欠かせない成分。

吸収率が高くないことに加え、摂取量でも足りていない人が多いのが現状の栄養素だけに、含有量の多いおかひじきは料理にぜひプラスしたい食材と言えるでしょう。

おかひじきには骨の健康を助けるビタミンKも含有されていて、とても良い組み合わせとなっています。

おかひじきはビタミン類の含有量も優秀です。

中でもβ-カロテンはかなり豊富に含まれています。

β-カロテンは体内でビタミンAとして働いてくれるため、ビタミンAの持つ作用である粘膜の健康維持などの働きが期待できます。

抗酸化作用が強いことでも知られていますから、活性酸素の害から身を守ってくれます。

活性酸素の害は生活習慣病を引き起こすものとして数々知られています。

たとえばがんの発生に関与しているであろうということ。

さらには体内の脂質を酸化させてしまって、動脈硬化を促進することです。

血中脂質バランスが崩れてしまっている方は、脂質の酸化には特に気をつけたいところです。

動脈硬化は、虚血性心疾患や脳血管疾患といった命に関わる大きな疾患の引き金となります。

抗酸化物質をしっかり摂って、予防に努めましょう。

 

おかひじきの選び方

全体的に緑色がみずみずしいものを選ぶようにしましょう。

切り口の色が変わっておらず、ハリのあるものが新鮮です。

茎の部分は少し空洞になっているので、ここに弾力があるかを確認すると鮮度を見極めることができます。

株はあまり育ちすぎていない小さめなものの方が、食感が楽しめます。

おかひじきはしなびてしまいやすく、しなびてしまうと一気に魅力が半減してしまう野菜です。

しなびる前に食べきるようにしましょう。

保存は冷蔵庫の野菜室で行います。

保存用のビニールパックなどを使用すると、いくらか日持ちが良くなるでしょう。

 

おかひじきの食べ方

葉や茎の部分をさっとゆでれば、さまざまな料理に使うことができます。

気をつけたいのは、カリウムや水溶性ビタミンなどの栄養素がゆでることで損失しやすい点。

おかひじきの魅力であるシャキシャキした食感を損なわないためにも、ゆで時間はごく短時間にとどめるようにしましょう。

下ゆでしたものをお浸しや和え物にするのも良いですが、豊富なβ-カロテンの吸収を意識して、油で炒めるのもオススメ。

β-カロテンやビタミンK、ビタミンEは脂溶性ビタミンですから、油で調理をすると吸収率が高まることが期待できます。

こちらも短時間でさっと炒め、食感を損なわないように注意しましょう。

 

おかひじき まとめ

管理栄養士chika-sita
ひじきの一種かと勘違いされて、いまいち知名度のない「おかひじき」。

しかし栄養面を紐解いていくと、食べずにいるのはもったいないほど、野菜からの摂取を期待する栄養素が豊富に含まれています。

食感が魅力ですが、味わいはクセがありませんのでいろいろな食材と合わせて調理が可能。

ぜひ一度手に取ってみてください。

 

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