ヨーグルトに入っていたり、塗って使う民間療法に使われたり、意外と身近な存在のアロエ。
日頃食べる食品としてはあまり意識していないかもしれませんが、昔からなじみがあるのも、アロエにさまざまな効果が期待できるからこそ。

アロエとは
アロエは人類との付き合いの古い植物だと考えられています。4000年ほど前に、すでにアロエを使っていたと考えられているほど。
アロエはユリ科の多肉植物。種類がたくさんあり、そのなかで私たちがよく利用しているのが「アロエベラ」という種類。
そのほか、キダチアロエやケープアロエといった種類が使われています。
毒性がないため昔の人々が使っても健康被害を生ずることなく、安心して民間療法に利用できたのでしょう。
現在でも食品としてだけでなく、医薬品や化粧品にも利用され、あいかわらず私たちの生活の身近なところにある存在です。
アロエの栄養
「日本食品標準成分表」では、アロエは野菜類に分類されています。
主成分としては、難消化性多糖類なのでエネルギー値は低く、食物繊維の補給に適します。
またビタミン類やミネラル類も補給できますので、栄養成分上の役割を見ると、なるほど野菜類だな、と納得できる栄養価となっています。
また、アロエには数多くの有効成分が含まれていると期待されています。
それぞれの働きはもちろん、お互いの成分が協力し合って働くことで、より大きな効果を得られると考えられています。
エネルギー | 3キロカロリー |
水溶性食物繊維 | 0.1グラム |
不溶性食物繊維 | 0.3グラム |
カリウム | 43ミリグラム |
カルシウム | 56ミリグラム |
ビタミンB6 | 0.01ミリグラム |
葉酸 | 4マイクログラム |
パントテン酸 | 0.06ミリグラム |
ビタミンC | 1ミリグラム |
※すべて アロエ 葉 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
アロエの健康効果
アロエはやけどをしたら切って傷口を冷やす民間療法が有名ですよね。
切るとひんやりとした肉厚な果肉に加え、とろりとしたゼリー質をしています。
これは多糖類で、私たちの消化酵素では消化されないため、エネルギーは持たず、腸内環境を整えるのに役立ちます。
機能性成分であるアロインも腸内の水分量を増やして腸の蠕動運動を活発にすることで腸内環境を整えるのを助けるとされています。
アロインにはこのほかにも、胃液の分泌を促す働きが知られています。
同じくアロエに含まれる機能性成分のアロエモジンにも胃液分泌を促す作用があります。
これらの働きにより消化が促され、胃もたれや消化不良が起こりにくくなります。
アロエウルシンという成分も含んでおり、この成分には胃の粘膜を胃酸から守ってくれる働きがありますので、胃の健康を複合的に守ってくれる効果が期待できます。
アロエにはビタミンCはそれほど多く含まれませんが、美白効果は期待されており化粧品などにも多用されています。
その理由はアロエシンという成分を含むから。アロエシンはメラニン色素をつくるチロシナーゼという酵素の働きや抑え、細胞の生まれ変わりを促進して美肌に貢献してくれます。
アロエには免疫力を向上してくれる働きも期待されています。その一つが、SOD様作用物質を含んでいること。
SODとは「スーパーオキシドディスムターゼ」のことで、抗酸化作用を持つ物質です。
体内に過剰に発生した活性酸素は、私たちの身体をさびさせたり、脂質を酸化したりして、これらの蓄積はやがて生活習慣病やがんといった事態を招きかねません。
抗酸化作用を持つ成分は余分な活性酸素の除去によって身体を酸化の害から守ってくれるのです。
アロエの健康効果をひも解いていくと、栄養素以外に含まれている数多くのアロエ特有の成分の働きが、私たちの身体にさまざまな良い影響をもたらしてくれることがわかりますね。
アロエの選び方
アロエは食材として売られていることはまれですが、そのまま食べられる形へ加工済みのものも出回りがあります。
日頃の食卓にプラスするには、お手軽で良いですよね。
また最近では産直や道の駅などで葉肉そのものが1本単位で売られていることもありますから、見かけたらぜひ手に取ってみてください。
多く見かけるのは、多肉植物として苗で売られているもの。植え替えると子株がどんどん増えるので、ご自身で栽培してみるというのも楽しいかもしれません。
アロエの食べ方
アロエの食べ方として思い浮かぶのは、何と言ってもヨーグルトではないでしょうか。
皮を取り除くと葉肉部分は半透明の無味無臭で、ほかの食材の味を邪魔しません。
皮をむいたらスライスして少しゆでて食べるようにします。
刺身やサラダにしても楽しむことができるほか、自宅で作るジュースやスムージーにプラスするとボリューム感や栄養価をアップさせるのに役立ちます。
アロエ まとめ

アロエヨーグルトをよく召し上がっているという方も、健康効果よりも「食感が楽しいから」程度の認識だったということも少なくないのではないでしょうか?
アロエヨーグルトの発売は1990年代半ばなのだとか。思えば、あまりなじみがなかった食材がここまで定着したというのもすごいことですよね。
これからは少し、ヨーグルト以外でのアロエの取入れ方を模索してみても、良いかもしれません。