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チアシードの栄養 カロリーと健康効果&上手な選び方と調理方法 食べ方

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美容的な観点で注目を集め、「スーパーフード」として取り上げられることも多くなったチアシード。

身体に良さそうだとわかっても、ナニモノかわからないと、なかなか手を出すのには勇気のいる見た目をしています。

管理栄養士chika-ue
どのような面で注目をされているか、ご紹介していきます。

チアシードとは

チアシードという名の指す通り、チアという植物の種がチアシードです。

チアというのは、メキシコ中部のグアダラハラという高知で花を咲かせる植物で、「チア」とはマヤ語で「力」とか「強さ」といった意味を持つ言葉を語源にしているとのこと。

その「力」が指すものとは、栄養効果の高さを指しているのです。

古くメキシコの先住民たちは、チアシードと水だけで長距離移動をしていたといいますから、いかにそのパワーが信じられていたかがうかがえます。

注目を集めたのは、ハリウッドセレブがこぞって食生活に取り入れたことから。

チアシードを水で戻すと10倍くらいに膨れて、トロトロとしたやわらかいジュレ状になります。プチプチとした食感や、トロトロとした状態を楽しむ食物です。

 

チアシードの栄養

チアシードはまだ「日本食品標準成分表」に登場していない食品です。栄養面については、現時点で分かっていることをまとめておきます。

水で戻したチアシードはジュレ状になりますが、それは食物繊維によるもの。

その効果に加え、n-3系多価不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸を含む食品として注目されています。

α-リノレン酸は必須脂肪酸の一つですから、体内で合成することができず、必ず食品から摂取する必要がある脂肪酸です。

チアシードにはたんぱく質も含まれており、アミノ酸の組成も整っていると言われています。

ミネラル類ではカルシウムや鉄、カリウム、亜鉛など、ビタミン類ではビタミンB群を幅広く含んでおり、栄養的にかなり整った食品であると言えます。

なお、チアシードは種実類の一種ですので、エネルギー値も高いと考えられています。

ただし水で戻すと10倍くらいに膨らむことから、せいぜい大さじ1杯程度を食べれば十分ですので、過剰な摂取にならなければそれほど心配しなくても良いでしょう。

 

チアシードの健康効果

今や脂質は質を選んで摂取する時代。脂肪酸で注目されているのは、n-3系多価不飽和脂肪酸です。

必須脂肪酸を含んでいることもあり、きちんと摂取したいと言われていますが、現在の日本人の摂取状況では、やや少なめで他の脂肪酸の摂取に偏りがち。

チアシードに多く含まれるα-リノレン酸は、必須脂肪酸の一つで食事から摂取しないと体内で合成することができません。なおかつ体内ではEPAやDHAを合成してくれます。

EPAやDHAは血小板の凝集を抑制したり、血栓をできにくくしたりと血中コレステロール値の高い方にとっては動脈硬化予防や脂質異常症改善のために意識して摂取したい脂肪酸です。

α-リノレン酸自体が血圧を下げたり、血栓を解消したり、がん細胞を変化さえて増殖を抑えたりと、大切な働きをしてくれます。

さらにα-リノレン酸は学習能力を向上させるという期待されており、足りないと神経系の異常が起こるのではないかと考えられています。

n-3系多価不飽和脂肪酸の弱点は、酸化されやすいことですが、チアシードは水で戻すだけで使用することができ加熱調理をしないため、比較的酸化しにくいと考えられる点もうれしいですね。

水で戻してジュレ状になる、水溶性食物繊維の働きも見逃せません。

水をすってヌルヌルとした状態になると、体内での移動はゆっくりとなり、血糖値は上がりにくいですし、満腹感が持続しやすくなります。

ゆっくり移動している最中に余分なコレステロールを吸着して体外に排泄してくれます。腸内環境も整い、排便もスムーズになります。

ハリウッドセレブたちはこの水溶性食物繊維によるダイエット効果に着目したのですが、これは美を追求する人に限らず、生活習慣病予防にとってもうれしい効果。

このように動脈硬化予防、アンチエイジング、ダイエットサポートなど各方面に効果を発揮することから「スーパーフード」の仲間入りとなったわけです。

 

チアシードの選び方

乾燥した状態でパック売りされていることがほとんどです。栄養成分表示もパッケージを参考にしましょう。

200グラムくらいで1,000円から2,000円くらいでしょうか。

水に戻すと10倍くらいになると考えると、日頃の食事にプラスしやすい価格帯ではないかと思います。

 

チアシードの食べ方

チアシードは10倍くらいの水に浸して15分くらいかけて戻して食べます。チアシード自体は無味・無臭といった感じで、食感は楽しめるものの、あわせる食材の味を邪魔しません。

日本ではゼリー食品などに入れて売られているものをよく見かけますが、乾燥状態でチシードそのものを入手した場合でも、ヨーグルトに入れたり、ドリンクに混ぜたり、アレンジは簡単にできます。原産地のメキシコではタコスにかけて食べることもあるそうです。

 

チアシード まとめ

管理栄養士chika-sita
チアシードの見た目はちょっとグロテスクでしょうか。「見た目が苦手で…」なんておっしゃる方も。

でも味は意外にも無味・無臭ですから、上手に食べ物に混ぜてしまえば簡単に水溶性食物繊維やミネラルの補強、さらにはn-3系不飽和脂肪酸の摂取につながります。

エネルギーに注意して、毎日少しずつトッピングしてみてください。

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