高い殺菌効果や健康効果があることで知られるプロポリスですが、授乳中や妊娠中の方、赤ちゃんには服用がNGとされています。
一体なぜなのでしょうか。
・妊娠中や授乳中はプロポリスサプリの服用を控えましょう
プロポリスは医薬品ではなく健康食品です。
ですから用量さえ守って正しく飲めば、副作用はないと言われています。
にも関わらず、妊娠中や授乳中の摂取はNGとされているのはなぜなのでしょうか。
それは妊娠中や授乳中はホルモンバランスが崩れ、体がデリケートになっているためです。
プロポリスには高い殺菌、抗菌効果があるため、普段は問題なくても、ホルモンバランスが崩れた状態の体には刺激が強すぎることがあります。
不安定な状態のときに摂取することで、皮膚に赤みや痒みが出たり、胃腸の調子が低下したり、下痢などの症状が出ることもあります。
また、もともとアレルギー体質の方場合はアレルギー反応により湿疹や下痢が起こることもあります。
妊娠中や授乳中は薬も服用できないため、アレルギーが出ると本人もつらい思いをすることになります。
あらかじめアレルギーの原因となる成分は避けるようにしましょう。
・妊娠中の服用についてはまだ安全性が確保されていない
そして、妊娠中の摂取がNGとされる最大の理由は、妊婦がプロポリスを摂取した場合の安全性が確認されていないためです。
プロポリスはまだまだ未知の部分も多い成分です。
妊婦の胎盤から胎児にもプロポリスの成分が届くことも考えられ、何らかの影響があるかもしれません。
そのあたりの臨床データがないため、現段階では妊娠中は摂取しないよう推奨されています。
ただし、プロポリスの成分は産後の回復には大変効果的とも言われています。
使いたい場合は医師と相談してから決めるようにしましょう。
・赤ちゃんの服用はボツリヌス菌によるアレルギーが起こる危険性大
また、1歳未満の赤ちゃんがプロポリスサプリを服用するのもNGです。
これはははちみつ同様、プロポリスにはボツリヌス菌が含まれています。
免疫のできていない赤ちゃんがプロポリスを摂取し、体内でボツリヌス菌が繁殖した場合、呼吸困難などの症状が起こって大変危険です。
授乳中も、母乳を通じて赤ちゃんへ運ばれる可能性があるので、服用しない方が賢明ですね。
授乳中や妊娠中は、健康や体力面などでサプリの力を借りたいときではありますが、まだ臨床データがなく、安全性が確保されていません。
また、ボツリヌス菌によるアレルギーが起こる可能性があるため、1歳未満の赤ちゃんへの服用はNGとされています。
もし間違って服用してしまった場合は必ず医師に相談しましょう。